タイムシェアとは

「タイムシェア」とは不動産所有権付きのリゾート会員権のことです。別名「バケーション・オーナーシップ」とも呼ばれます。その対象の多くはホテルやコンドミアムの物件です。

有名どころとして、ヒルトンやマリオットホテル、ディズニー、ウィンダムがタイムシェアビジネスを展開しています。

このタイムシェアを契約すると毎年一定期間(1週間や2週間等)、契約した海外のホテルやコンドミニアム等のリゾート施設に宿泊ができます。

そのため、長期滞在する場合、1泊ごとに料金を払うより割安になるというメリットがあります。

また、契約したタイムシェア物件だけでなく、系列ホテルへの宿泊等が可能な場合もあります。

このような特典に魅力を感じ、タイムシェアの購入に踏み切る日本人も多いようです。

タイムシェア物件のトラブル

しかし、タイムシェアもメリットばかりではありません。もちろんデメリットもあります。

例えば、タイムシェアの購入は容易だが、解約は困難であるとか、そもそもあまり利用しない人にとっては割高である、等です。

このようなデメリットをよく考えずにタイムシェアを購入し、解約できなくて困っている日本人も多いようです。

そして、「タイムシェア」については、ハワイで勧誘されて購入するケースが多いようです。

消費者センターや弁護士事務所には、「海外旅行先のハワイで食事つきセミナーの勧誘を受け、よさそうな雰囲気だったので、十分な理解のないままに契約をしてしまったが、毎月の管理費等の支払いが困難なので解約したい」といった相談や、「勧誘の営業マンがいつでも利用できるという説明をしていたが、実際は思ったように施設の予約が取れず利用できないので解約したい」といった相談などが多く寄せられているようです。

タイムシェア物件のトラブル防止策

では、上記のようなトラブルを防止するためには、一体どうしたらいいのでしょうか?

一般に、日本人はハワイが大好きです。いえ、世界中にもハワイ好きは数えきれないほどたくさんいます。ハワイは素晴らしい気候、人、そして雰囲気があり、気持ちがウキウキしてしまいます。

そこへイケメンもしくは美人の営業マンがやってきて、「無料のディナーショー」に招待され、さらに気分が高揚して、クロージングをかけられたら、なかなかサインをするのを断れないんじゃないでしょうか。

ここで必要なのは、一呼吸おいて、「本当に自分にとって必要なのか?その場の気分で買ってないか?」と冷静に、自分に問うことです。

そのうえで、タイムシェアが本当に必要な契約かどうか慎重に検討しましょう。短期の旅行であれば、ホテルに泊まれば十分です。

タイムシェアの契約の際、管理費等の不安を和らげるため、「不要になれば売ればいいから安心ですよ」というセールストークを受けることがありますが、実際はほぼウソに近いです。

タイムシェアの多くは、不動産の購入と宿泊サービスの利用が複合した契約になっています。

タイムシェアの購入にあたっては現地でエージェントが用意した書類にサインするだけで簡単に手続できます。

しかし、売却時は現地の弁護士や不動産業者の助けを必要としますし、そのやりとりは英語で行わないといけませんので、容易にはできません。このことをよく理解しておきましょう。

また、海外でタイムシェアの契約をする場合、正式な契約書面は英語などの外国語で長大なものとなっている場合がほとんどです。

また、ハワイで契約した場合、日本の法律が適用されない可能性がありますし、トラブルになってもハワイの弁護士等を使って解決する必要があり、その手間は膨大です。

通常、日本では、意味の分からない契約書にはサインしないと思います。

しかし、ハワイでは海外旅行で気分が高揚していることもあり、ついサインしてしまうようです。

一つのサインが大きな損につながることもあります。自分がどのような契約をするのか理解することができない場合には納得いく説明があるまで、契約を控えてください。

当事務所のサービス

当事務所では、タイムシェアを契約したいが、解約したい方のため、タイムシェアの解約代行サポートを行っています。

解約に必要な英文資料の取り寄せ、英語の解読、必要資料の準備、公証等のサポートを行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

タイムシェア解約代行サポート:9万9千円~(個別見積り)

(※現在、ヒルトンのタイムシェアについては、ヒルトンへの返却は原則としてできません。そのため、ヒルトンの解約サポートは受けられませんのでご了承ください。また、ウィンダムのタイムシェアについては、相談のみとなり、書類作成等の手続きのサポートは原則としてできませんのでご了承ください。)