ハンサードとは
ハンサードはファンド会社のように考えている方も多いですが、実際はマン島に設立された保険会社です。
歴史は非常に長く、1970年に英国で設立され、1986年にハンサード・インターナショナルとしてマン島に設立されています。
その後、ハンサード・グローバルは、2006年にロンドン証券取引所に株式上場を果たしており、れっきとした上場企業です。
ハンサードは詐欺なのか
上記のように、ハンサード社自体は詐欺会社ではなく、信頼ある上場会社であり、簡単に破綻したりすることはないだろうと思われます。
しかしながら、問題は販売の手法と契約の内容です。
1.ハンサードの販売手法の問題
以前、大手の投資助言業者が大々的にセミナーを行い、販売していたこともあり、ハンサードの積み立て商品であるアスパイアを契約している方は今も多いようです。
しかし、契約後不安になってネットで調べてみたところ、WEBサイト上では詐欺だと主張する被害者の声が続々と出てきて解約したいと思う方が少なくないようです。
この原因は、IFAとよばれる、個人で活動しているハンサードの紹介者の勧誘方法にあります。IFAは積立保険を販売しないと手数料収入が入りませんから、リスクを十分に説明しないまま販売しているケースが多くあったのも事実です。
具体的には、以下のようなものです。
「最初は毎月一定の額が引き落とされるけれど、2年経ったら減額したり、嫌ならいつでもやめてもいいので気軽に始められる」
「老後の資金形成のためには海外積み立てが最適」
「お金のセミナーに出るだけではダメ。実際に行動することが大事」
「マイナスになる可能性はゼロではないが、プロが運用しているから運用の失敗はほぼない」
このようにすすめられ、「何となく良さそう」というふわっとした理由で契約してしまっている例が非常に多いのが現実です。
また、契約書の内容も英文で書かれているので、内容を理解して契約している人がどれほどいるか極めて疑問です。
2.ハンサードの積立契約は投資家に著しく不利
ハンサードの積立保険の契約は原則として25年です。
確かに、25年間ずっと満期まで積み立てれば余計な手数料は払わずに済みます。
しかし、25年間のうちには、急に教育資金が必要になったり、株式やFXや仮想通貨その他もっと有望な投資先が見つかったり、といろいろなことが起こります。
にもかかわらず、ハンサードの積立保険を早期解約してしまうと返戻金は大幅に減額されてしまいます。
あくまで例としてですが、
通常の商品は2~3年内に解約した場合、数%の早期解約手数料を引かれるぐらいのものが多いです。
ですから、多くの場合、通常の商品に比べて、一般の投資家にとっては、あまりにも不利な契約であるようには思います。
3.ハンサードの商品の仲介業者が行方不明になっているケースが多い
ハンサードの商品の仲介を行っている日本の事業者はほぼ100%無資格で保険を販売するライセンスは有しておりません。
したがって、日本でハンサードの商品の仲介を行うこと自体が違法です。
ですから、契約の時は優しく申込書の書き方等を教えてくれますが、そのうちに行方不明となります。
そのため、多くの人が問題なく商品の契約はできるが、その後に商品や契約内容について説明を求めても連絡がつかなかったり、解約したくても解約できなくて困る、というような事態に陥ります。
ハンサードの解約方法は難しい
現在、Hansard Internationalには非常に多くの日本人投資家が口座を保有しています。
しかし、上記のように、運用期間の長さや運用成績等の理由で、早期解約を検討している投資家も少なくありません。
ところが、日本の商品とは違い、ハンサードの積立保険の解約は簡単にはできません。
この理由はいくつかあります。
まず一つが、解約手続きをしようとすると、日本のIFAが反対するということです。日本のIFAに解約したい旨告げると、「今解約したら手数料がかかって損する」「投資は長期契約が基本」「今は市場環境が悪いが、いずれはバブルが来る」等と言われ、解約を引き延ばそうとしてきます。
これは、日本のハンサードの仲介者は長期契約を続ければ続けるほど手数料が入る仕組みだからです。
もう一つは、解約の手続きは全て英語である、ということです。
ハンサードのアスパイア等の商品を契約するときは日本語の資料を用意してくれた日本のIFAも、早期解約しようとすると、全くサポートを拒否するのが通常です。
そのため、投資家は自分で調べて何とかしようと試みます。
しかし、情報はすべて英語であり、詳しい解約手続きを素人でもできるよう、1から解説しているサイトはほぼありません。
また、内容があっても、海外投資関連に詳しい行政書士等の専門家でないと、何をすべきかわからないのが通常です。
さらに、近時、ハンサードの日本語サイトが閉鎖されたようですので、日本語でネットでの手続きはほぼ無理になった印象です。
そのため、一般の方は、解約することができずに、途方に暮れてしまうのです。
当事務所のサービス
でも、ご安心ください。
当事務所では、ハンサードの解約でお悩みの方のため、ハンサードの解約代行サービスを行っております。
各種手続が必要な場合、ハンサード社とのやりとりの代行、必要書類の準備に関するコンサルティング、翻訳、公証業務までワンストップでサービスを行い、お客様の口座に入金が完了するまでサポートを行います。
また、メール、電話等のやりとりで業務を進めていくことも可能です。実際、東京、埼玉、神奈川等首都圏からのご相談、ご依頼も多数いただいております。
具体的な流れは次のようになります。
ハンサード解約代行サービスの流れ
1.事前相談&お見積り
まずは、現在のハンサードの積立保険の契約内容を精査します。契約書の原本や年次報告書などをお持ちください。遠方の方は、メールや郵送での送付も可能です。
2.申込書の提出と報酬のお支払い
解約サポートの申込書を郵送いただき、銀行振込にて報酬のお支払いをお受けいたします。
3.必要書類の案内と必要書類の作成
まずは必要書類のリストを送付します。必要書類が届いたら、解約に必要な書類の作成や認証を行います。
4.必要書類が揃った後、ご本人が署名をし、現地に送付します。
5.1~2か月待った後、解約金受領
書類を送付してから、一般的に、1~2か月でお客様が解約金を受領します(当事務所が預かることは一切ございませんのでご安心ください)。
6.業務完了
お客様が解約金を無事お受け取りになられたら、業務終了となります。
業務報酬(標準報酬・税込)
1.ハンサード解約代行サポート:22万円
・ハンサードの解約を代行します。解約金がお客様の口座に振り込まれるまで、徹底的にサポートいたしますので、安心してご依頼ください。
※上記サービスは成功報酬制ではなく、前払い制となります。ただし、現在まで100%解約できておりますので、安心してご依頼ください。
2.ハンサード解約返戻金事前調査サービス:5万5千円
・「解約してもほんの少ししか返ってこないのでは?」という方のため、お客様がハンサードの積立保険を解約した場合に返ってくる額の概算調査をサポートします。ただし、解約時期や運用成績により変動しますので、実際の返金額とは異なりますので、この点ご理解のうえ、お申込みください。
・ケースによっては、調査のみでも、別途公証や翻訳等の実費がかかる場合があります。その場合は、実費については別途費用になりますのでご了承ください。
対応地域:全国対応です。東京、福岡、札幌等、遠方の方も多数ご依頼いただいております。郵送やメール等で手続きは可能ですので、地域を問わず、安心してご依頼ください。
3.ハンサードの相続手続きサポート:55万円
近時、ハンサードのファンドを投資している状態のまま、亡くなるケースが見られます。ハンサードの相続手続きについては、生前にファンドを解約する場合と比べ、手続きも大幅に複雑になり、時間も長くかかりますので、相続人が自分で行うのはほとんど無理かと思います。
そこで、国際相続を得意とする当事務所が相続人の口座に資金を入金できるまで、しっかりサポートいたします。
海外ファンドの解約や相続専門の当事務所にご依頼することで、手続きについての不安がなくなり、資金回収までの手間や時間を大幅に削減できます。
一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。