意外と多い海外送金トラブル相談
「銀行口座の解約後に海外送金したがいつまで経っても着金しない」
「取引先への海外送金した資金が届かない」
「海外から日本へ送金したが、着金の際に膨大な書類を要求されて全然資金を受け取れない」
このような相談を受けることも少なくありません。
このような場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
海外送金トラブルの原因
海外送金の手続を完了したのにお金が入金されない理由としては、以下のようなものがあります。
①送金側である日本の金融機関の手続きに問題があった場合(日本側金融機関のミス)
②送金に必要な情報(受取人名、銀行名や支店名、SWIFTコードなど)に誤りがあった場合(送金者自身のミス)
③中継銀行を経由することで時差などにより手続きの遅延などが発生した場合(中継銀行、受取側銀行の手続上の問題)
このような海外送金トラブルを防ぐため、最低限の自己防衛手段として、事前に送金に必要な情報(振込先の銀行の口座番号や住所、金融機関コードなど)を明確にし、また海外送金に実績のある、信頼出来る金融機関または資金移動事業者を利用するようにしましょう。
また送金情報を作成する際は、受取人の氏名、住所、口座番号等、正確な情報を記入・入力するように心がけましょう。
海外送金トラブルの原因調査方法
まず、どれぐらいの期間待てばよいかですが、通常1週間もあれば着金するのが普通です。
ですから、期間的には送金後1週間たっても口座に入金されていないようなら、なんらかのトラブルの可能性があると考えてよいでしょう。
そして、この場合、まずは送金に責任のある機関への問い合わせが必要です。
一般に海外送金のルールでは、送金元の銀行が着金まで責任を持つことになっています。そのため、調査についてはまずは送金元の銀行に照会をかけるのがスタートです。
海外送金トラブルの原因の一例と対処法
1.海外送金した資金は相手の金融機関に届いているが、「Further Credit to」以下の指定文言が間違っていて口座に入金されていない
⇒この場合、送金先の銀行内部で処理が止まっています。
したがって、送金依頼書の控えを相手側金融機関にFAX、メールするなどして送金の事実を伝え、送金先の口座に入金するよう指示します。
2.送金指定の際の情報が間違っていて、資金がいずれかのコルレス銀行で止まっている
⇒この場合、まずは、日本の送金元銀行で組戻しの手続きを取り、資金をいったん自分の口座に戻します。その上で、もういちど送金をやり直します(組戻しの際に所定の手数料がかかります)。
当事務所のサポート
海外送金のトラブルについては、日本の金融機関だけでなく、海外の金融機関(コルレス銀行含む)も巻き込んで調査が必要なため、自分一人で簡単には解決できないことも多いです。
特に、日本人にとっては、海外の金融機関に英語で指示や相談をすることは難しいことが多いのではないでしょうか。
そこで、当事務所では、海外送金トラブルでお困りの方のため、相談サービスを行っています。
海外送金したけれども、資金が行方不明になってしまった、あるいは1週間経っても着金しない等、海外送金トラブルが起こった場合は、是非お気軽にお問い合わせください。
海外送金トラブル相談費用:1時間以内11,000円(税込)